臨床検査技師の活躍場所

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本校に寄せられる求人の半分以上を占めるのが病院です。
病院は運営主体(国公立/大学(医学部)/赤十字/済生会/厚生連/医療法人/財団法人など)や、規模(病床数)などによって勤務する臨床検査技師数も5人前後~100人以上と大きく異なります。
日常業務としては、主に外来患者さんの「採血業務」、尿や血液、手術中に摘出した病変組織など、患者さんの検体を用いた「検体検査」、心電図、超音波、脳波、肺機能といった患者さんと接して行う「生理学的検査」が中心になります。病院は24時間体制なので当直業務や夜勤があるものの、勤務時間は8:30~17:30前後が比較的多いようです。医師をはじめとする他の医療従事者と連携し、患者さんに分かりやすく検査内容を説明するためのコミュニケーション能力なども今後求められます。

診療所は入院可能なベッド数が19床以下であり、クリニック、医院と称されることもあります。慢性疾患や各疾患の初期段階で来院する患者さんが多く、病院に比べ、より地域に密着しているといえます。小規模のため診療科目が限定されていたり、臨床検査技師が常勤しているとは限りませんが、どちらかというと患者さんと直接関わる生理学的検査の割合が多く、検体検査は、検査センターへ外注しているケースが多いようです。
 

規模が小さい病院や診療所では、非効率的にならないよう、普段使用しないような設備や試薬を必要とする検査については、検体検査を専門に扱う会社に外注します。その際、検査を代行する会社を検査センターといい、そこで働く臨床検査技師は検体を預かり、検査して、結果データを各病院や診療所に返します。ここでは生理学的検査は行わず、検体検査のみ行っています。

特定健診(40歳以上)、後期高齢者健診(75歳以上)、企業健診、人間ドック、各種がん検診など、病気の早期発見・治療のために行われる「健康診断」を専門に実施する施設で、主に生理学的検査を行います。企業や学校などを健診バスでまわり検査業務を行っているところもあります。なお、「ケンシン」の字には「健診」と「検診」の2種類がありますが、乳がん検診や肺がん検診のように、特定の病気を見つけるために行う場合には「検診」が用いられています。

 

「治験」とは、国(厚生労働省)から薬の承認を受けるために行う臨床試験のことです。新しく薬を開発する際には、効き目や安全性(副作用)などを確認するため、動物実験後に、健康な人や患者さんに協力してもらい、効果と安全性を確認する必要があります。治験コーディネーター(CRC)などの職種があり、検査データの値から患者さんの症状の変化に迅速に気づき、対応できる臨床検査技師が活躍しています。

病院やクリニックに訪問し、臨床検査に関する医療機器の商品説明や操作方法などを行います。臨床検査に精通している臨床検査技師だからこそ、検査知識を生かして働くことができます。

 

大学をはじめとした研究機関や研究室、そして専門学校など臨床検査技師の養成機関で、これまで学んだ臨床検査技師の知識や技術を活かすこともできます。採用には、たいていの場合、一定の臨床経験が必要になります。

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