臨床検査技師について

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page2_24臨床検査技師ってどんな仕事?

私たちが具合が悪くなって病院に行くと、医師は正しい診断をするために患者さんの身体の異変を知る必要があります。正常な状態とどのように異なるのか、患者さんを検査し、そのデータを診断に役立てるのが臨床検査技師の仕事です。以前は医師が検査していましたが、高度化・複雑化する中で、検査を専門に行う「臨床検査技師」という仕事が生まれました。
高齢社会を迎えた現代、医療需要が高まる中で病気の予防・早期発見という観点から、健康診断や人間ドッグなど臨床検査技師の活躍する場面が増えています。
このような背景から、臨床検査技師は医療現場に欠かすことのできない重要な存在といえます。

 

体内を流れる血液や髄液、身体をつくっている細胞や器官、また排出される尿や便など、検査をするために患者さんから採取したものを「検体」といいます。これらの検体から、身体の状態を調べる検査を「検体検査」と呼びます。

なお、検査のための採血業務も行っています。

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「生理学的検査」は直接患者さんの身体に触れ、医療機器を使用して行う検査です。患者さんの緊張を和らげるために、目線を合わせたり優しく話しかけたり、それぞれの患者さんに合わせた対応が求められます。主なものとして超音波(エコー)検査、心電図検査、呼吸機能検査などがあります。

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page2_24臨床検査技師とチーム医療

page5_07チーム医療における臨床検査技師 

医師が診療を、看護師が看護を、理学療法士や作業療法士がリハビリテーションを、というように、臨床検査技師は検査によって患者さんの健康をサポートしています。
このように、各分野の医療従事者がそれぞれの専門性と特性を生かし、密に連絡を取り合い、協力して患者さんの治療にあたることを「チーム医療」と呼びます。このチーム医療を通して、患者さんに最善の医療を提供することができます。
現代医療において、診断、治療、予防など、あらゆる場面で検査を行う臨床検査技師は必要不可欠な存在です。

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page5_07臨床検査技師が求められる背景

従来は「病気になったら治療する」という考えが一般的でしたが、近年では「病気を予防する」「早い段階で病気を発見し、治療する」「再発防止のため定期的に検査する」といった予防医学・健康増進などへの意識も根付いてきました。そうした背景から、臨床検査技師には、病気の早期発見に有効な健康診断や人間ドックなど、多くの場面で更なる活躍が期待されています。国民の健康志向が臨床検査技師の需要を今後も高めていくことになるでしょう。

page5_07求人数が多いのはなぜ?

上記のように、予防医学の観点から活躍場所が増えたことに加え、団塊世代の方々の定年退職や、臨床検査技師に認められる業務範囲の拡大などの理由から、臨床検査技師の需要が高まっています。
病院・クリニックはもちろん、病院以外(検査センター、健診センター、治験分野など)からも本校へ求人が寄せられ、400-500件を超える求人があり、就職希望者は無事全員が就職を果たしています。

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page5_07景気に左右されない、将来安定の医療技術職!

臨床検査技師は「臨床検査技師等に関する法律」によって定められた国家資格です。そのため取得は容易ではありませんが、社会的信用度・専門性が高く、就職に繋がりやすい資格といえます。
業務内容も年齢や体力に左右されることなく、長く安定して働けるため、自分のライフプランに合わせてキャリアを積むことができる仕事です。

page5_07更なる専門性

臨床検査技師免許取得後にも、緊急臨床検査士、細胞検査士、認定輸血検査技師、超音波検査士などの認定資格があります。これら認定資格の取得・保持は単に自身の技術・知識の証明となるだけでなく、より正確な検査データの提出、更には患者さんの健康に大きく貢献し、就職先でのキャリアアップにも繋がります。
このように臨床検査技師は、努力・向上心しだいで自分を高めていくことが可能であり、一生涯を通じて成長していくことのできる職業と言えます。
また、働きながら大学院の博士課程まで進んだ卒業生もおり、本人の努力により専門的な知識や学位を修得することもできます。

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page5_07もっと詳しく!

臨床検査技師の業務内容は、大きく検体検査と生理学的検査の2つの検査に大別することができます。また、診療の補助として採血と検体採取が可能です。
医師が診断や治療方針を決定するために必要な臨床検査データを報告し、更に臨床検査を通じて幅広くチーム医療に貢献しています。

 

生理学的検査

医療機器を用いて、患者様と接して生体機能を検査する仕事です。健康診断などでお馴染みの心電図検査が最も皆さんに知られている生理学的検査といえます。また、心電図以外の検査には、心音図・脳波・筋電図・基礎代謝・呼吸機能・脈波・熱画像(サーモグラフィ)・眼振電図・重心動揺計・超音波(エコー)・磁気共鳴画像(MRI)・眼底写真・毛細血管抵抗・経皮的血液ガス・聴力・基準嗅覚・静脈性嗅覚・電気味覚・ろ紙ディスク法による味覚定量検査などがあります。

一般検査

尿検査をはじめ、病気の早期発見につながる大切な検査です。尿中の糖やたんぱく質、さらに目に見えない有形成分を顕微鏡で検査し、糖尿病や腎疾患の診断にも役立つほか、尿に含まれる細胞成分より膀胱ガンなどが発見されることもあります。また、大便に含まれる血液成分を検査し、大腸ガンの早期発見や寄生虫検査などもおこなっています。

生化学検査

血清(血液の液性成分)、体液を用いて生体内の様子を分子レベルで検査します。例えば、糖質(グルコース)・脂質(中性脂肪やコレステロール)・蛋白質や尿素・尿酸、電解質(Na、K、Clなど)、酵素(エンザイム)などを分析検査します。特に、緊急検査では、心筋梗塞や昏睡状態の患者さんの状態をいち早く把握し、その後の治療に役立ちます。また、健康診断など、生活習慣病の早期発見や予防にも繋がる大切な検査です。

病理検査

癌(ガン)の早期発見や治療に役立ち、細胞や組織を顕微鏡で検査します。そのための、標本作製や人体解剖の介助も検査技師がおこないます。さらに病理部門には、臨床検査技師免許取得後に細胞検査士(スクリーナー)という資格もあり、細胞検査士の資格取得を目指す卒業生も多数おります。

血液検査

臨床検査技師がおこなう検体検査の中で、一番皆さんが耳にされたことがある検査だと思います。 赤血球・白血球・血小板などの数や形態検査、さらに血液の凝固(固まるしくみ)や線溶(溶けるしくみ)の検査をおこないます。貧血や白血病などの血液疾患の早期発見につながる検査として重要な臨床検査のひとつです。

微生物検査

O-157や食中毒などの原因となる悪性の細菌を検出し、さらにその菌に対して有効な薬(抗生物質)をしらべます。また、結核やインフルエンザ・真菌(カビ)などの感染症の検査もおこないます。

免疫検査

血液型や輸血・移植検査、感染症に対する免疫の強さ(抗体価)の検査をおこないます。また、エイズ、性行為感染症(STD)、リウマチ、膠原病などの検査もおこなっています。

 

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